Huawei(ファーウェイ)が中国で開催されたグローバル開発者大会で、新しい独自OSである「Harmony(ハーモニー)OS」を発表しました。
ファーウェイによると、HarmonyはAndroidに対抗するものではないが、性能や安全性はAndroidよりも高いと言及しています。
Harmony OS(鴻蒙OS)について
Harmony OSの特徴であるマイクロカーネルは、カーネル自体に最低限の機能しか実装せずに、OSの機能をモジュールとして独立させたものです。マイクロカーネルベースのOSは安全性が高く、汎用性が高い機能を搭載し、様々なデバイスを操作するための設計をしています。
つまり、スマホ以外にもスマートテレビやウェアラブルウォッチ、スマートスピーカー、カーデバイス、ワイヤレスイヤホン、VRなど、IoT製品を中心に多くのデバイスへの活用が期待できるのです。
スマートフォンOSとしての発表は未定
今回の新OSはスマートフォンへの採用かと思いきや、発表されたのはスマートテレビへの採用でした。
もともとファーウェイ製品は米禁輸処置で話題になっていましたが、トランプ大統領がファーウェイに対して輸出制限を行ったため、同社はAndroid OSを含むGoogleのサービスを利用できなくなってしまいました。
そのため、輸出制限前にGoogle Play認証を取得していなかったMate 30シリーズは、AndroidではなくHarmony OSが搭載する可能性があります。スマートフォンOSとしての発表は未定だとしていますが、Harmony OSを採用せざるを得ない状況ではあります。
Mate 30シリーズは、Harmony OSが初搭載されるスマートフォンになる可能性が高いでしょうね。
Androidと対抗するものではないとのこと
ファーウェイのリチャード・ユー氏によると、Harmony OSはAndroidに対抗するものではないと強く伝えています。
ただ、Androidと比較してコスト面の低さや効率性、性能、安全性が高いとHarmony OSのメリットを強調しています。
OSはエコシステムの構築が鍵を握っており、世界の開発者へ開発を促すため来年にもオープンソース化を目指しているという。
また、今後3年でウェアラブルウェア、カーデバイスへ展開していくようです。
Sponsored Link