ついに2016年9月13日、日本時間9月14日にiOS10の正式版がリリースされました。
同バージョンは近年稀に見る大規模なアップデートということで、これまでにも様々な予想や新機能が噂されてきました。
今回の記事では、そんなiOS10に追加された新機能や使い方について紹介していきたいと思います。
ロック画面の進化!カメラの立ち上げなどが簡易的に
iOS10では新たな機能として「手前に傾けてスリープ解除(raise to wake)」という項目が増えています。これは机などに置いてあるiPhoneを手に取ると、自動的に画面がオンになります。(iPhone6s/6s Plus/iPhone7/iPhone7 PlusiPhoneSEのみ対応)
またスワイプ方向によって画面の立ち上げが多彩になりました。左スワイプはカメラの起動、右スワイプは新ウィジェット画面(通知センター)、下から上にスワイプするとコントロールセンター、さらに左にスワイプすると音声コントロールが起動します。
通知は3D Touchによって変化しており、ロック画面から直接メッセージのやり取りや写真の表示、動画視聴など多彩なコントロールが可能になりました。
そしてiOS10ではスライドでロックを解除が廃止されています。
photos(写真)アプリの強化
Photos(写真)アプリに顔認証機能が追加されており、映った人物や写真の内容を自動で判別して整理してくれます。
もちろん顔認証だけじゃなく、日付やトピックなどで過去に撮った写真を検索することができ、テーマに沿って自動でアルバムも作成してくれます。
さらに「PhotoMemories」という自動スライドショー作成機能が搭載されています。
Siriの強化
Siriがより一層強化しました。これまで機械的な雰囲気で我々と会話をしてくれましたが、iOS10では自然で人間的な話し方になります。
また、Siriで一部のアプリを利用できるようになりました。対応アプリは少ないものの、メッセージや写真の検索、支払い、Uberによるタクシー予約、VoIP通話などで利用できます。将来的には対応アプリが増えていくでしょう。
Musicアプリの強化・改善
Musicアプリではデザインが一新されており、多彩な機能を追加しました。
自動ダウンロード機能や歌詞の表示の対応、Musicのメモリ容量の最大値割り当てなどが追加されています。
また、これまで以上に音楽を検索しやすくなっています。
iMessageの強化
iMessageが大幅に強化されています。
iMessage起動したまま写真撮影ができたり、YouTube動画をインライン再生したり、リッチリンク機能(サイトプレビュー表示)などに対応しました。
また、手書き機能や音楽追加機能、画像スケッチ、メッセージの言葉を絵文字に変換する機能などなど、多彩な機能が追加されています。
MAPアプリの機能の強化
MAPアプリはデザインが一新されました。
機能面では他のアプリとの組み合わせて使うことができ、Uberによるタクシー手配やOpenTableの予約でレストランの位置を確認したりできます。
また、マップで乗り換えの検索や運賃の比較、駅や路線など日本の交通機関にも対応しています。
Safariの機能改善
iOSでは欠かすことのできない標準ブラウザSafariですが、2つほど改善点がありました。
1つ目はタブの数が無制限になったことです。そして開けたタブは一括で削除することができるようになり、一つ一つ削除するという手間が省けます。
2つ目はSafari内でインライン再生が可能になりました。これまではYouTubeなどの動画を再生すると全画面表示されてしまいましたが、そのままの画面で再生可能なので視聴する際の時間短縮が可能です。
「ホーム」アプリで家電をiPhoneで管理
iOS10で登場した「ホーム」アプリでは、自宅にあるスマート家電を管理することができ、iPhoneで家電製品をコントロールすることができます。
管理できるのは「HomeKit」対応のデバイスです。
スマート家電は将来的に進化・拡大していくことが予想されますので、便利なアプリの一つとして目が離せません。
時計アプリやアラームの機能追加やデザインの変更
時計アプリでは、夜でも目に優しい黒の配色が搭載しました。
また、盤面デザインの変更やアラームの追加、「ベットタイム」機能が追加されました。
「ベットタイム」機能は睡眠を分析・管理してくれる機能で、自身の生活リズムに合わせた睡眠時間を設定し、規則正しい快適な睡眠をお知らせします。睡眠分析のデータは「ヘルスケア」アプリで見ることができます。
100種類以上の絵文字が追加
絵文字が100種類以上追加されました。
これまで男性の絵文字(スポーツ選手や職業)しかなかったものが女性も選べるようになりました。
また、スマイル系の絵文字のデザインが変更されています。
絵文字に関しては実際に確認してみると良いでしょう。
標準アプリの削除が可能に
これまで標準アプリの削除はできませんでしたが、iOS10からは削除が可能になりました。(※一部アプリは削除不可)
誤って削除した場合は「App Store」にて再インストールすることができるので安心です。
使わない標準アプリを管理できるのは嬉しい機能です。
暗号化されていないWi-Fiへの警告機能
日本でもフリーWi-Fiスポットが増えていますが、暗号化されていないWi-Fiへ接続しようとすると警告してくれる機能が追加されました。
ホテルやカフェなどで手軽にWi-Fiが使えるのは嬉しいのですが、攻撃者がいると個人情報を盗まれる可能性があります。
フリーWi-Fiは危険と隣り合わせにあるという認識を持つことができる重要な機能となりそうです。
(「自動ログイン・自動接続」設定をオンにすると次回は表示されなくなります)
最後に
iOS10では、上記で紹介した機能以外にも細かい変更点や機能追加がたくさん存在します。
非常に盛りだくさんですので新機能を体感したいという方は是非アップデートを行ってください。
※なお、iOS10の対応機種はiPhone5以降のデバイスです。残念ながらiPhone4sはサポート対象外となりました。
[補足]
一部のゲームアプリではiOS10が非対応になっているものがあります。一度確認してからアップデートをしてください。
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