2019年9月にiPad向けにリリースされた独自OS「iPadOS」は、PCを意識した新機能が追加されており、ノートパソコン顔負けの性能を誇っています。
特にユーザーからの要望が多かったであろうマウス接続やUSB接続、ファイル管理ができるなど、パソコンに近い感覚で使うことが可能になりました。
私自身、普段はパソコンで作業をしているのですが、「iPadだけで仕事や作業ができるんじゃないのか?」と考えるようになりましたね。
今回のテーマが「iPadのパソコン化」ということで、iPadをパソコンのように使うために必要なものを考えてみたので、ご覧ください!
iPadパソコン化計画!
「iPadはパソコン代わりになるのか?」という疑問について、私は”ある程度の動作”であれば、十分パソコンのような使い道ができると思っています。
この”ある程度の動作”というのは、例えば「ネットサーフィン(ウェブ閲覧)」やYouTubeなどの動画視聴、講義や会議のメモなどです。
また、スペックの高いiPadでは、オフィス365やAdobeソフト(Photoshop・Illustratorはリリース未定)なども利用することができますので、ほぼパソコンと同等の使い方ができるというわけです。
もちろん高度な動画編集や専門的な動作などは、パソコンほど細かくはできませんが、基礎的な動作においてはパソコン並みに利用できると考えています。
パソコンのように使うために必要なアイテム
では、iPadをパソコンっぽく使うために必要なアイテムを紹介していきます。
iPad本体
まずiPad本体ですが、ご自身の使い方によってスペックを考える必要があります。
例えば動画編集やPhotoshop、Apple Arcadeなどで、重たい処理を必要とするアプリを頻繁に利用する場合はiPad Proをオススメしますし、ウェブ閲覧やブログ更新、簡単な資料作成などがメインの場合は第七世代のiPad(3万円〜)でも十分かもしれません。
より専門的且つ高度な作業をしない限りは、第七世代のiPad(3万円〜)でも十分なので、わざわざ高いお金を出して奮発する必要はないと考えています。
Smart Keyboard
次に必要なのは、iPad専用のSmart Keyboardです。
Smart Keyboardはプラグもペアリングも一切必要なく、Smart ConnectorによってiPadに接続するだけで即タイピングを始めることができます。もちろん充電もバッテリーも必要ありません。
キーボードとしての機能は言うまでもありませんが、iPadのカバー(片面のみ)にもなるので便利です。
Smart Keyboardは12.9インチiPad Pro用(22,800円)、11インチiPad Pro用(19,800円)、iPad Air用(17,800円)、iPad用(17,800円)があるので、ご自身の端末に合わせて購入する必要があります。
もちろんSmart Keyboardではなく、他社のBluetoothキーボードでも使えますよ。
マウス
iPadをパソコンのように使用するために欠かせないのがマウスです。
マウスはApple純正のMagic Mouse 2がありますが、個人的にはMagic Mouse 2以外のマウスを推奨します。
理由としてはiPadの場合、マウスの表面を触って画面のスクロールができないからです。スクロールはクリックしながらマウスを動かさなければならず、これが非常に使いにくいんですよね。
なので、マウスだけは他社メーカーの製品を選ぶと良いでしょう。激安マウスだと1,000円ぐらいで買えますが、だいたい5,000円前後出せばスペックの高いマウスを使うことができます。
USBアダプタ
iPadで有線マウスを使うには、USBアダプタが必要です。
USBアダプタは、Lightning端子の製品とUSB-Cの製品の2つがあります。
2018年モデルのiPad Pro以降の最新機種はUSB-Cタイプに変更されましたが、iPad Air/iPad/iPad miniはLightning端子なので、購入する際は間違いのないようにしましょう。
Bluetoothマウスの場合、USBアダプタは必要ありませんが、Bluetoothレシーバーを使ったマウスの場合はUSBアダプタが必要になります。
>>>Apple Lightning – USBカメラアダプタ
USBアダプタは、プリンターやカメラなどの接続に役立つので便利ですよ。
Apple Pencil(必要な人のみ)
Apple Pencilは必要な人だけ購入すると良いでしょう。
イラストを描きたい人やイラストを専門にやっている人は必要かもしれませんが、そうでなければ無理して買う必要はありません。
メモやノートを書くにしても、確かにApple Pencilがあればカッコ良いですし便利ですが、必ず必要かといえば、決してそうではないと思っています。
その他アプリなど
パソコンのように使うためには、人によってはサードパーティ製アプリも必要になってきます。
Office for iPad
マイクロソフトが提供するOfficeアプリがiPadで利用することができます。
ちなみにiPadには、プレゼンテーション標準アプリとして「Keynote」アプリが備わっているのですが、多くの企業・クライアントは基本的にOfficeを利用しているため、使い勝手が悪いというのが正直なところです。
そのため、大学やビジネスにおいて利用するには、Office for iPadを使って「Word・Excel・PowerPoint・Outlook・OneNote」を使ったほうが良いのです。
Photoshop・Illustratorなど
iPad向けPhotoshop、Illustratorを使えばiPadを使って画像編集やイラスト編集をすることができます。
使いやすさはさておき、iPad上でもある程度の編集作業はできるようです。
※ iPad向けIllustratorは発表されていますが、リリース日は未定です。
パソコン化するためにかかる費用
上記のアイテムを揃えると下記のような費用がかかります。
iPadを 選んだ場合 | iPad Pro(12.9)を 選んだ場合 | |
iPad | 34,800円〜 | 111,800円 |
Smart Keyboard | 17,800円 | 22,800円 |
マウス | 約5,000円 | 約5,000円 |
USBアダプタ | 1,800円 | 1,800円 |
Apple Pencil | 10,800円 | 14,500円 |
合計金額 | 約70,200円〜 | 約155,900円〜 |
トータルコストを考えると、一番安いiPadを選ぶと約7万でパソコンのように使うことができます。iPad Proを選ぶと、なんとコストは約15万。
これを高いと捉えるか、安いと捉えるかは、ご自身の判断になるかと思います。
また、OfficeやPhotoshopなどの専門的なアプリを導入すると下記のようになります。
- Office for iPad(Office 365):月額約1,000円(10.1インチ以下の iPadは無料)
- iPad向けPhotoshop:月額約1,000円
- iPad向けIllustrator:未定
Office 365やPhotoshopを利用するには、月額約1,000円かかります。
Office 365の場合、iPadが10.1インチ以下であれば、ある程度の編集は無料で利用することができます。最新の機種ではiPad miniが7.9インチなのでiPad miniのみ、ある程度の編集は無料で利用することができます。
それ以外の最新機種は10.1インチ以上のため、残念ながらOffice 365の編集は全て有料(月額課金)となるようです。
※Office 365は画面サイズによって機能を制限しているようです。
パソコンを持ってない人はiPadではなくパソコンを買った方が良い
iPadをパソコンのように使うにはそれなりの準備が必要ですが、一番安いiPadを選べば約7万前後でパソコン化できることが分かりました。
ただし、iPad Proをパソコンのように使用するには15万前後かかるため、「それだったらパソコンを購入した方が良いのでは?」と私は思ってしまいます。
結論を言うと、パソコンを持っていない人は、わざわざiPad一式を購入してパソコンのように使う必要はないんじゃないかなと思いました。7万〜10万払ってiPadを買うなら、10万前後のノートPCを買った方が後々役に立つのかなと考えます。
やはりパソコンにできて、iPadにできないことはまだまだ沢山ありますからね。パソコンとiPadで迷った時に、同じぐらいの値段を出すのであればパソコン一択だと私は思います。
逆にですね、すでにパソコンを持っている人が簡易的な作業をiPadでスマートにこなしたい場合には、iPadの購入を検討すると良いでしょう。例えば自宅ではパソコン作業、カフェや外出先で簡易的な作業するときはiPadで・・という考え方ですね。
「iPadをパソコン代わりに・・」という考え方は、すでにパソコンを所有している人が考える話であり、パソコンを所有していない人はパソコンを購入したほうが良いと私は思いました。
Sponsored Link