iPadOSがリリースされて以降、iPadは更なる進化を遂げ、パソコンさながらに使えるようになりました。
ユーザーが熱望していたマウス接続やUSBメモリ対応など、パソコンを意識した機能が追加され、タブレット端末として今後更に発展していくことでしょう。
さて、今回は「iPadはパソコン代わりに使えるのか?」というテーマでお送りしていきたいと思います。
そのために今回は実験として1ヶ月間パソコンの使用を辞め、iPadだけで作業をすることにしました。
仕事や作業で使用していたパソコンを1ヶ月間使用停止してみた
実験として、仕事や作業で使用しているMacBook Proを1ヶ月間使用しないようにしました。
正直ですね、生産効率が下がることは明らかだと思っていましたが、実験なのできちんと遂行します。少しつらいですが・・。
まず大前提として、パソコンでやっていたことをiPadで全てまかなう必要があります。
- メールチェック(Gmail/Yahoo!メール)
- Webブラウジング(ネットサーフィン/リサーチ)
- ブログ作成(文章作成)
- 素材探し
- 画像編集(Photoshopなど)
- ファイル取り込みなど
- 売上管理
また、人によってはイラストを描いたり、Officeソフトを使ったりすると思いますが、一応iPadでもOffice 365は利用できます。使い方は慣れないと違和感満載のようですが、最低限のことを理解すれば問題なく使えるようです。
私は普段、Officeソフトは使わないので、詳しい説明は省きます。
iPadをパソコン代わりに使うための準備
iPadの周辺アクセサリやアプリを揃える
まずiPadをパソコン化するために周辺アクセサリを揃えます。
- マウス
- Smart Keyboard
- USBアダプタ
- Apple Pencil(必要な人のみ)
マウスやSmart Keyboard、USBアダプタは必須ですね。
Apple Pencilはイラストを描いたり、メモを取りたい人は揃えましょう。
2019年9月にiPad向けにリリースされた独自OS「iPadOS」は、PCを意識した新機能が追加されており、…
必要なアプリをインストールする
iPad向けのOfficeやPhotoshop、noteアプリ、WordPressなど、仕事や作業に必要なアプリをインストールする必要があります。
また、サービスのログインに必要なパスワード入力の手間を省くために「1Password」アプリをインストールすることをオススメします。1Passwordはパソコン・iPad・iPhone・Androidなど、全てのデバイスで同期ができるので、パスワード管理には必須のアプリですよ。
ブックマークを同期する
パソコンで利用しているブックマークをiPadでも使えるように同期しておきましょう。
Chromeブラウザ、Safariブラウザ、FireFoxなど、お好きなブラウザを同期しておくと便利です。
iPadのスペックについて
iPadは、現行の機種ですとiPad Air、iPad Proは「A12 Bionicチップ」を搭載しており、iPadのみ「A10 Bionicチップ」です。
現行の機種の処理速度は比較的速く、通常のパソコンのような操作性を実現しています。
ただし、容量の大きいデータを扱ったり、画像編集などの重たいアプリを動かすときは、グラフィックの処理速度を向上させたiPad Proが適しているでしょう。
重たい処理をしなければ、現行の機種ではどの機種でも不自由なく使えるかと思います。
ネットサーフィンやYoutube視聴、ブログ作成などの軽い動作であれば、最安モデルである第七世代のiPadでも十分だと個人的には思っています。
iPadを1ヶ月間、パソコンのように使ってみて感じたこと
1ヶ月間パソコンを一切開かずに生活してみました。
iPad Proや周辺アクセ一式は揃っているので何不自由なく作業はできるだろう、と。
パソコンとの大きな違いは、iPadはアプリ単体での動作・・という感覚が強いことでしょうか。
メールにしろ、ネットサーフィンにしろ、YouTube視聴にしろ、何をするにしても基本的に一つずつアプリを動作させることになります。
アプリを開いて閉じて、開いて閉じて・・、という感覚はパソコンにはあまりないのかなと思いましたね。
パソコンの場合、ブラウザ一つでメールやネット、YouTube視聴などが可能なので、慣れるまで面倒くさいと感じるかもしれません。
もちろんiPadにはマルチタスキング機能があるのですが、パソコンほど自由度の高い動作ができるわけではありません。基本はアプリごとに動作させることになります。
その違和感に慣れるまで少しだけ苦労しましたね。
アプリの切り替えが少し面倒だが、マルチタスクは良い
基本的に様々なアプリを使って作業をするのですが、複数のアプリを交互に開いたり閉じたりするのは面倒に感じます。
それを解消するという点では、Slide Over(スライドオーバー)機能は非常に便利だなと感じましたね。
iPadをパソコン並みに使用するなら、マルチタスキング機能は欠かせないと思います。
パソコンほど自由が利くわけではありませんが、これを使いこなせないとiPadのパソコン化攻略は厳しいでしょう。
ブログはWordPress App
ブログを書くときは基本、Word Pressアプリを使うことになります。
iPadでファイル管理が可能になってからは、ブログ画像の追加がiPad上でできるようになったので、iPadだけでブログ作成が完結します。
カフェや外出先でのブログ作業も完全にiPadだけで可能というわけです。
Photoshopは不完全だがAffinity Photoで代用可能
iPad版のPhotoshopは、PC版の機能をフルに使えるわけではなく、写真の編集と合成の一部機能しか使うことができません。
制限されたPhotoshop・・、といったところでしょうか。
iPad版のPhotoshopだけでは画像編集は完結できませんが、Photoshopの代替えアプリとして「Affinity Photo」を使えばiPadで画像編集が可能になります。
Affinity PhotoはPhotoshop級の画像編集が可能であり、買い切りアプリなので課金も発生しません。
月額課金を気にすることなく、iPadで画像編集をこなしたい人は、PhotoshopよりもAffinity Photoがオススメかもしれません。
制限の中で操作している感覚が1ヶ月間続いた
iPadをパソコンのように使っている感覚としては、
「制限の中で我慢しながら使っている感覚」という表現がしっくりくるかなと思います。
やはりパソコンに慣れてしまっている人はどうしても違和感を感じてしまいます。
確かにマウスも使える、USB接続もできる、ファイルも保存できるなど、パソコン並みの機能は充実しています。
しかし操作の自由度といいますか、パソコンのような開放感のある感覚はないんですよね・・。
もちろんiPadがパソコンに近づいているのは分かりますが、100%代用できるのかと言えば、それは難しいと感じました。
パソコンにできてiPadにできないことはまだまだ沢山あります。
印象としては「6〜7割はパソコン代わりになる」といったところでしょうか。
個人的な感想ですが、iPadをパソコンのように使うには慣れが必要で、ある程度の操作性を学習しなければ活用はできません。
簡易的な作業には便利
iPadは100%パソコン代わりにはならないものの、ちょっとした作業には十分活躍します。
例えば自宅や職場では基本パソコンだが、外出先・カフェなどでで簡易的な作業をする場合においては、iPadの方が持ち運びが楽ですので、そういった使い方であれば活躍します。
多くを求めないのであればiPadだけでも十分仕事はできるでしょう。しかし高度な作業を必要とする場合、どうしてもパソコンは必要です。
個人的な考えとしては、パソコンを持っていない人はiPadをパソコン化するよりもまず、パソコンの購入をオススメします。逆にパソコンを持っていて簡易的な作業をスマートにこなしたい人は、パソコンのサブ機としてiPadは活躍するでしょう。
iPadかパソコンで購入を悩んでいる方は、ご自身の使用状況を考えながら検討すると良いでしょう。
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