キャリア(au/ドコモ/ソフトバンク)からMNP転出する時には様々な費用や手数料が発生します。
私は過去に、auからLINEモバイルへMNP転出をしたことがあるのですが、今回はその経験をもとに、トータルでどのぐらいの費用がかかるのかを紹介していきたいと思います。
MNP転出の流れについて
まずMNP転出の流れをきちんと把握しておかないと、初めての方はいきなり費用や手数料関係の話をしてもピンとこないかと思います。
そもそもMNPとはナンバーポータビリティの略で、電話番号をそのままにして通信会社を変更(乗り換える)サービスのことです。
例えば自分が契約しているauの電話番号を据え置きにして格安SIMヘ乗り換える時に「MNP転出をする」という表現をします。
MNP転出にはおおまかに下記のような流れで行います。
- 各キャリア(au/ドコモ/ソフトバンク)でMNP予約番号を発行する
- 新規に格安SIMを契約する(発行したMNP予約番号を使用する)
- 契約したSIMが自宅に届いたら、MNP開通手続きを行う(Web手続き)
- 開通が完了すると、契約していたキャリア(au/ドコモ/ソフトバンク)は自動的に解約される
- 晴れて格安SIM生活がスタート
どの通信会社も基本的には流れでMNP転出の手続きを行います。
この流れの中で費用がかかる場面がいくつかありますので、分かりやすく場面毎に説明していきますね。
では、一つずつ見ていきましょう!
MNPで格安SIMへ移行するまでの費用について
1. 各キャリア(au/ドコモ/ソフトバンク)でMNP予約番号を発行する(※無料)
まず最初の段階である「自分が今契約しているキャリアからMNP予約番号を発行する」についてです。
MNP予約番号についてはこちらで説明しています
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このMNP予約番号を発行する段階ではお金は一切かかりません。MNP予約番号は無料で発行することができます。
ただし予約番号は発行してから15日間の有効期限があります。有効期限内に格安SIMを契約してMNP開通作業を行う必要があります。
2. 新規に格安SIMを契約する(※契約事務手数料等がかかる)
別の通信会社へ新規契約する際には契約事務手数料とSIM発行手数料がかかります。
格安SIMでは多くの場合、事務手数料が3,000円、SIM発行手数料が300円〜500円ほどかかります。キャンペーンや時期によって事務手数料が無料になる場合もありますが、基本的には事務手数料+SIM発行手数料がかかると思ってください。
ちなみに格安SIMではなく、キャリアへ新規契約する場合は下記の事務手数料が発生します。
キャリア | 事務手数料 |
au | 3,000円 |
ドコモ | 3,000円 |
ソフトバンク | 3,000円 |
キャリアへの新規契約事務手数料も共通して3,000円です。
なお、格安SIMヘ契約する際にはMNP予約番号が必要になるのですが、この契約の時点ではまだ使用中の回線は使えます。
分かりやすく言うと、私が契約したLINEモバイルはWEB上での申し込み時にMNP予約番号の入力が必要なんですが、番号を入力して契約しても、まだ現在使用中のauは使えるというわけです。SIMが届いて開通手続きをして初めてauが自動解約(転出)になるのです。「WEB契約=開通」ではないということです。
まとめますと、この段階でかかる費用は事務手数料+SIM発行手数料の約3,500円となります。また補足として、事務手数料無料のキャンペーンを狙えば初期費用を無料にすることも可能です。
3. SIMが自宅に届いたらMNP開通手続きを行う(※MNP転出手数料がかかる)
契約したSIMが無事自宅に届いたら、使用する端末にSIMを挿してMNP開通手続きを行います。SIMを挿す手順は取扱説明書を見ながら進めると簡単です。(端末セットで契約した場合はSIMが挿さった状態で届きます)
MNP開通手続きは、契約した回線のウェブページへログインして、開通手続きを行ってください。利用開始の手続きをしない場合は、SIMカード到着の翌々日午後以降に自動的に開通が実施されます。
無事MNP開通手続きを終えると、現在使用している回線は自動的に解約(転出)されます。ここでMNP転出手数料がかかってきます。MNP転出手数料は使用していた通信会社から請求されます。
MNP転出手数料はドコモは2,200円(税込)、auとソフトバンクは3,300円(税込)となります。
4. 開通が完了すると、契約していたキャリア(au/ドコモ/ソフトバンク)は自動解約(※解約金が発生)
開通が完了すると、使用していた回線は解約扱いになりますので契約解除料が発生します。
解約金はau、ドコモ、ソフトバンク共にだいたい9,500円ぐらいです。
なお、更新期間に解約すると解約金は無料になりますので、更新月を狙えばお金はかかりません。
MNP転出にかかる費用を全て計算してみた
これがMNP転出までの全ての流れです。
MNP予約番号の発行から始まり、開通手続きまでを完了すると晴れて格安SIM生活のスタートです。
ここまでにかかる費用を計算してみると・・、
新規契約事務手数料+SIM発行手数料で約3,500円、MNP転出手数料が2,000円〜3,000円、解約金が約9,500円。
全て足すと約15,000円〜16,000円となりました。
更に、契約していたキャリア(au/ドコモ/ソフトバンク)の最後の請求があるので、これは例として月10,000円とします。(月々の請求によって多少個人差があります)
更に更に、契約した格安SIMの月額を2,500円とします。
これを全て計算すると、MNP転出をした翌月にかかるお金はトータルで約27,500円〜28,500円となります。
(※Apple Storeなどで端末を購入していると、別途端末料金もかかります)
MNP転出した翌月は出費に注意
MNP転出時は転出にかかる費用以外にも、使用していたキャリアの最後の請求と解約金、そして新規契約した格安SIMの請求が重なりますので、翌月のトータルの出費が多くなってしまいます。
上記でお伝えしたように、MNP転出にかかる費用は約約15,000円〜16,000円で、翌月に請求される費用のトータルは約27,500円〜28,500円となります。
かかる費用には多少個人差もありますが、MNP転出する際はこれを見越して契約する必要があるので注意しましょう。
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